多くの人は、哲学は抽象的で難解でわかりにくい言葉をたくさん作っていて、実はあまり意味がないと思っている。でも私はむしろ、哲学はもともと存在している抽象概念を少しずつ精密にしているものだと思う。たとえば「国家」は実はとても抽象的な概念だけど、今の私たちは国家が何を指しているのかを知っている。でも古代社会では、国家とはいったい何だったのか。実は彼らには、そこまで具体的な概念がなかった。社会が発展し、人類の共通認識が少しずつこの概念を明確にしていくまでは。私たちの身の回りの多くのことには、哲学的な抽象の論理が存在している。でも哲学に触れる前の私たちは、盲人のように、それらが存在していることをぼんやり感じることしかできず、それが結局何を意味しているのかはわからない。